世界はあなたのコレクション

出掛けた場所で見たこと・読んだもの・考えたことを、いつか誰かと共有するために。

木の葉、呪文、恋

9月頃から書こう書こうと思っていたこと。 9月を最後に新宿御苑には行っていません。 そもそも通い出すことにしたのは、生活のリズムを作り出すため、一人でじっくり考える時間を作るため でした。 あれから一年以上が経ちました。年間パスポートを更新する…

3Dライブ 可能性と問題

今日(8月16日)、豊洲PITで行われたamazarashi5周年ライブ3D版に行って来ました。 全国初の3Dライブということで、amazarashiと絡めながら感想を少し。 ・3Dライブの可能性 『ワンルーム叙事詩』や『美しき思い出』の演出に3Dライブの可能性を感じました。 …

ヒトが人になるとき

「種」としてのヒトは他者を犠牲にすることで自らの生存を図っており、これはヒトの本質と言えると思います。例えば我々は牛を殺してビーフステーキを食べる。鶏を潰して焼き鳥を食べる。他者の命を奪って自らの命にいかす。 でもこれはヒトだけではありませ…

西司朗に奇蹟を いちファンのたわごと

2015年7月19日(日)、東京の梅雨が明けた日、『耳をすませば』20周年記念上映会に多摩センターまで足を運びました。 『耳をすませば』では、雫と聖司、夕子と杉村がそれぞれ結ばれます(後者の関係はエンディングで示唆される)。ところが、地球屋の主人・…

『百日紅』

原恵一監督の映画『百日紅』を観てきたので、それについて感想を少々。 たとえばクストリッツァ監督『アンダーグラウンド』のように、世界を丸ごと提示してしまう映画というものがあります。世界の一部を切り取っているのではなく、世界そのものであるような…

最近紹介した動画

最近Twitterで紹介した(けれどもほとんどクリックされていない)動画をまとめました。 まずはこちら。 www.youtube.com 虚構と現実の境界がどーのこーの言うのが好きな人は見て損なしです。 次はこちら。「オオカミのうた」です。 www.youtube.com オオカミ…

希望を模倣する

昨日(18日)久々に新宿御苑に行きました。 そこで何枚か写真を撮ったわけですが、最後はこれでした。 椿がぼたりと落ちている。梅が咲いている。ラストショット。 pic.twitter.com/afJmJuiqaJ— SAW-a-yuki (@swyki) 2015, 3月 18 椿は冬の花、梅は春の花の…

砂漠の井戸

先日、今年初めて新宿御苑を訪れましたが、ブログを書くまでにやや時間が空いてしまいました。なぜなら、率直に言って、それほど豊かな滞在にすることができなかったからです。これなら何も書かない方がいいかな、と躊躇していました。 実りある時間を持てな…

一緒にエペペしちゃおうYO!~海外文学読書案内100+10選~

フリジェシュとフェレンツの区別を付けようとする前に、まずフーケーとフーコーの区別くらいは付けとこうぜ、子豚ちゃんYO!と思ってしまう今のぼくは、読書案内をする際も、順路通りに人を連れて古典的名作についてだけ当たり障りのない解説をして済ませて…

言の葉の

新宿御苑は新海誠監督『言の葉の庭』の舞台としても有名です。この写真は秋月くんと雪野さんが初めて出会った東屋。 ぼくが立ち寄る度にいつも誰かがいるので、これまで写真を撮る機会がありませんでしたが、なぜかこの日は幸いにして人影が無く、こうして写…

夢の副作用

72時間が嵐のように過ぎ去りました。 夢のように楽しかったです。 不幸せな体験が続いている人は、たまに訪れる幸せを恐ろしいと言いますが、別に不幸でも幸福でもないぼくもまた、そんな気持ちでいます。ちょっと怖い。 でも、不幸が幸福の仮面を被って訪れ…

文学フリマ

で、本題です。 11月24日に東京流通センターで催される「文学フリマ」にちょっとだけ参加することになりました。下の二つの出店サークルの出版物に寄稿させていただいています。 ・アマチュアで妥協 アマチュアで妥協@第十九回文学フリマ(ブース番号: B-05) …

魔女の宅急便、未来の記憶

ネットで調べたら自転車で30分と書いてあったので、その情報を頼りに漕ぎ続けたところ、結局丸1時間かかりました。往復で2時間。『魔女の宅急便』でトンボがプロペラ付き自転車をキキを乗せて猛スピードで漕いだ後みたいに、脚ががくがくになりました。…

秋――。

少し色づいてきた木叢。 たまたま座っていた場所から撮った一枚なのであんまり様子が分からないかもしれませんが、紅葉が新宿御苑にも忍び足でやって来たようです。 今日(11月9日)は酉の市の前夜祭を楽しみに新宿に行く予定があったので、ついでに新宿御苑…

訳す、盗み聞く

(つづき) 新宿御苑の食堂「ゆりのき」で遅い昼食を取りました。 そのあと持参した英書を取り出して、翻訳開始。今月の初め頃から文学の研究書を日本語に訳しているのです。ただ、この10日間程は他の予定が押しており、毎日1頁だけしか訳せません。というか…

再び新宿御苑

色々あって、新宿御苑に行くことになりました。およそ2ヶ月ぶり。 ここのところ資料集めに奔走しており、その煽りで朝から不機嫌だったぼくは、出先からの帰宅途中、新宿御苑に立ち寄ることにしました。 前回行ったのは、どうやら8月30日らしいです。 以前ぼ…

伝説の自主制作アニメーション

非商業目的で制作された自主制作アニメーションの中から、その界隈で大変話題になった作品を紹介します。有名な作品ばかりとはいえ、一般的な認知度は必ずしも高くないと思いますので、ここにこうして並べておくのも意味があるかなと。 さかなのうた - YouTu…

愉快、痛快、腹筋崩壊。

いまネットで見られる最高級の映像作品・第三弾。 今回は笑える作品を選びました。本当はもっと紹介したいのですが、著作権とか考えてしまって、数本に絞りました。 なにぬねのの【うたとアニメーション】 - YouTube 昨年末か今年初めくらいに初めて見て、い…

この世の美しきものすべて

いまネットで見られる最高級の映像作品・第二弾。 まずはコチラ。 Nuit Blanche on Vimeo けっこう有名な作品なのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、もし未見であれば是非ご覧ください。 続いてはコチラ FLEUR on Vimeo ただただ美しい作品。 い…

いまネットで見られる最高級の映像作品

今回から(たぶん)何回かに分けて、いまネットで見られる映像作品の中からぼくの好きなもの(ほぼアニメーション)を紹介します。警告。はっきり言って凄い作品ばかり集めたので、腰を抜かさないように注意して下さい。 8BITS on Vimeo スーファミで遊んだ…

覚えてないけど印象深い短編小説 5+5

デング熱騒動の影響で新宿御苑が閉鎖されてしまいましたが、このブログは閉鎖しません。とはいえ書くべきテーマが一時的に失われてしまったのは確かですから、今日はちょっと趣向を変えて、文学作品の紹介でもしようかなと。 笹尾瓶太(まちゃひこ)さんがブ…

高い天井、正しさ

サイクリングは当面見合わせる、と前回書きました。しかし近所にサイクリングコースのあることが分かったので、今日そこまで行って様子を見てきました。 結論から言うと、いい条件じゃない。コースが短すぎる。ただし自分の意思でコースを勝手に延長すること…

水中では息を吐き過ぎない方がいい

ついに今日、泳ぎに行ってきました。近くのスポーツセンターへ。前々からこのことは計画していたので、「ついに」今日それが果たされたのです。 1時間分のチケットを買い、水着に着替えて泳ぎ始めました。 正直言ってしんどかったです。25メートルを一往復し…

想像せよ、と彼は言う。

土曜日の新宿御苑。 曇ったり晴れ間が出たりと忙しい空の下、いつもの休憩所に腰を落ちつけて本を読み始めました。間もなくすると、すぐ近くの席に初老の夫婦が並んで座るのが視界に入りました。見覚えがある、とすぐに閃きました。たしか2-3週間前にも同じ…

空白のある生

天気予報は雨が降るぞと脅迫していて、実際に空はどんより曇っていて、時折りさらさらと蜘蛛の糸みたいな雨が中空を流れてゆくようでしたから、ぼくは新宿御苑に行きませんでした。 代わりに自宅で『マダム・キュリーと朝食を』を読んで過ごしました。 新宿…

炎暑の記憶

きのう(8月20日)新宿御苑に行って来たのですが、3回目にして既に面倒臭くなり始めました…。第一、暑過ぎる。35度の猛暑の最中に必須の用件もないのにたらたら出歩くのがめんどい。 けれども、この炎暑を記憶しよう、と思い定めて新宿まで出向き、サウナの…

黒の中の緑、たとえ

「世界の万物はメタファーだ。(…)僕らはメタファーという装置をとおしてアイロニーを受け入れる」(『海辺のカフカ』) 『海辺のカフカ』の登場人物(大島さん)は「世界の万物はメタファーだ」をゲーテの言葉だとしています。いまネットで少しばかり検索…

焦点と構図

(つづき) これまでぼくは写真を撮ったことがあまりなくて(ほとんどないと言ってもいいくらい)、どこかへ旅行に出かけたとしても、一枚も撮影しないまま帰宅することが珍しくありません(と言うよりそれが常態)。 それは写真に興味がないからでは決して…

大温室、小説の言葉

(つづき) 8月18日から約一ヶ月間、新宿御苑内にある「大温室」が閉鎖されるとのことなので、中を覗いてきました。 結論から言えば、想像していたより楽しめました。 第一に、展示されている(という表現に我ながら違和感があるものの)植物の巨大さに圧倒…

赤い花

今月2回目の新宿御苑に行って参りました。 前回に比べれば今日はそれほど暑くないためか(というより先週が暑過ぎた)、それとも今ちょうどお盆休みの時期だからか、いずれにしろ今日は人が多かったです。 レストランの中も先週より賑わっていましたが、幸い…

家のない人と猫、星の付く名前

(前回のつづき) 8月6日はとても暑い日でした。 けれどぼくが本を読んでいた休憩所には屋根があり、屋根は日射しを遮っていました。そして壁はないので時折り風が吹き抜けてゆきます。ページが捲られるのを防ぐために常に片手で本を押さえていなければなり…

似ているもの、喩えること

(前回のつづき) 板張りの床を這う蔦は、子どもが畳に寝そべっているみたいに見えました。 初めての物事に遭遇するとき、これはあれに似ていると思うことがあります。例えばAさんを紹介してもらったら、このAさんは小島よしおに似ているなと思ったりしま…

さんざめく葉叢、読むという経験

(前回のつづき) 落ち着いて本を読める場所を探して歩き回ったところ、広々とした休憩所が目の前に現れたので、そこの椅子に腰かけ、柴崎友香の『寝ても覚めても』という小説をバッグから取り出し、早速読み始めました。 しばらく読んだところで顔を上げ、…

柔らかい感じの文章、過ぎ去るところ

きのう新宿御苑に行ってきました。これから毎週通おうと思っていて、昨日が初日でした。8月6日。 なお瑣末なことですが、最初ぼくは「きのう」と書き、次いで「昨日」と書きました。これは変換ミスではなく、自分なりのちょっとした拘りです。漢字が何文字も…

はじめに

ぼくには長年続けていたブログがあったのですが、それが自分にとって不要になったので――というかそこで書き続けていくことに躊躇やちょっとした痛みを感じるようになったこともあり――そのブログは棄て、ここで新たに書き始めることにしました。 このブログを…