世界はあなたのコレクション

出掛けた場所で見たこと・読んだもの・考えたことを、いつか誰かと共有するために。

秋――。

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少し色づいてきた木叢。

たまたま座っていた場所から撮った一枚なのであんまり様子が分からないかもしれませんが、紅葉が新宿御苑にも忍び足でやって来たようです。

 

今日(11月9日)は酉の市の前夜祭を楽しみに新宿に行く予定があったので、ついでに新宿御苑にも寄りました。

そこで瀬山士郎『幾何物語』を読みながら、amazarashiの最新アルバム『夕日信仰ヒガシズム』をリピートしていました。『幾何物語』は以前読んだことがあるのですが、非ユークリッド幾何学について調べる必要が生じたので、その予習というか、肩慣らしとして改めて読むことにしたのです。

高校生のとき、数学のテストの点数はそれほどよくなかったのですが、数学は割と好きだったので、難しい数式の出てこない入門書であれば、今でも苦にせず読むことができます。とりわけ非ユークリッド幾何学は興味深い分野で、その概念の射程は極めて広いと思っています。ま、詳しいことは知りませんが。

amazarashiは震災の前から好きでしょっちゅう聴いています。『夕日信仰ヒガシズム』の中だったら、「雨男」という歌が一番好きですね。初めて聴いたときは打ち震えました。止まない雨はないなんて言うけれど、雨が止むのを待っていやしない、土砂降りの中を歩いていけるか?って、そっと肩に手を置いてくれる歌で、感激しました。

ところでこの日の午後はとても寒くて、冷たい風もよく通り抜けてゆくので、次第に集中して本を読むことができなくなりました。今思い返せばむしろ夜の方が暖かく感じられたほどこの時間帯は寒くて、体の芯から凍えました。

実はあまり想定してこなかったのですが、冬の新宿御苑で読書するのは現実的ではありません。もっとも、「ゆりのき」という食堂があるので、これからはそこで読書したり翻訳したりするのが通例になりそうです。